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「何の店か」が決まると、サイト全体が変わる理由
台所の設計で整えたこと
飲食店のサイトで最初に決めるべきことがある
飲食店のホームページを整えるとき、最初にやりがちなのは「きれいな写真を増やす」「メニューを見やすくする」「予約ボタンを目立たせる」といった個別の改善です。
どれも間違いではありません。でも、これらを先にやっても、思ったほど結果が変わらないことがあります。
なぜか、
サイト全体の主軸が決まっていないからです。
主軸とは「このお店は何のお店で、誰に何を提供しているか」という一言です。
これが決まっていないと、どれだけ個別の要素を整えても、見た人の印象が散らばったままになります。
「料理はおいしそうだけど、何のお店かよく分からない」という状態です。
台所の整理は、この主軸を先に決めることから始めました。
台所の「主軸」を決めた過程
台所は、上大岡のイタリアン「Trattoria daidokoro」です。
トラットリアというのは、気軽に入れる食堂スタイルのイタリア料理店です。コース中心のリストランテとは違い、アラカルトで好きなものを頼んで、シェアしながら楽しむスタイルが台所の魅力でした。
整える前のサイトには料理写真はありました。おいしそうな印象も伝わっていました。でも「アラカルト中心のトラットリア」という主軸が最初の画面に出ていませんでした。
見た人は「イタリアン」とは分かる。でも「どんなイタリアンか」「自分がどんな使い方をできるか」が分からない。上大岡には他にもイタリアンがあります。違いが伝わらないと比較の中で判断が保留になります。
整えたのは「旬素材を使ったアラカルト中心、シェアして楽しむトラットリア」という主軸を、最初に目に入る場所に置くことでした。
主軸が決まると、すべての情報が意味を持ち始める
ここが重要な点です。
主軸が決まる前は、サイト上の情報がバラバラに存在しています。料理写真も、メニューも、アクセス情報も、それぞれ独立した情報として並んでいます。
主軸が決まると、それらが「主軸を補強する情報」として機能し始めます。
たとえば旬素材の写真は「アラカルト中心のトラットリア」という主軸があることで「なるほど、季節ごとに変わるメニューがあるお店なんだ」という理解につながります。
主軸がない状態では「おいしそうな食材の写真」で終わっていたものが、お店の特徴の証明になります。
「シェアして楽しむ」という主軸があることで、席情報や人数の案内も「グループで来るときの参考情報」として意味を持ちます。
主軸がない状態では「席は何席あります」という事務的な情報で終わっていたものが、来店イメージを具体化する情報になります。
主軸一つでサイト全体の情報の読まれ方が変わります。
「行きたい」から「行く」に変わる瞬間
台所の整理でもう一つ重要だったのは、「行きたい気持ち」を止めないことでした。
飲食店のサイトでこういう状態がよく起きます。
料理を見て「行きたいな」と思う。でも「どうやって予約するんだろう」「電話だけ?」「何人から入れるのかな」が分からない。分からないまま予約しようとすると、不安が生まれます。不安が生まれると、「もう少し調べてから」になります。そして結果的に予約しないまま終わります。
台所では電話予約のみ、人数条件あり、という利用条件があります。
これを「隠すべき情報」として後ろに置くのではなく「来店前に確認しておいてほしい情報」として早い段階で見える位置に置きました。
条件が事前に分かっていると「電話すれば大丈夫」という状態で電話できます。
事前に分からないと「電話したら断られるかも」という不安で電話できなくなります。
利用条件を前に出すことが来店のハードルを下げる。この逆説的な設計が台所では機能しました。
結果として起きた変化
台所では、整えた後に常に予約で埋まる状態が続いています。
クライアントの声として「実際にホームページを確認しての問い合わせが多い」という言葉があります。これはホームページが「来店を決める場所」として機能しているということです。
「Googleマップで見つけてなんとなく行った」ではなく、「ホームページを見て、ここに行こうと決めた」という来店が増えている。これが主軸を整えた効果です。
「何の店か」を一言で言えないサイトは整える余地がある
自分のお店のサイトについてこう考えてみてください。
「このサイトを見た人が、5秒後に友人に説明するとしたら何と言うか?」
「なんか良さそうなイタリアンだった」で終わるか、「旬の食材でアラカルト料理をシェアして食べるトラットリアだった」と言えるか。この差が比較の中で選ばれるかどうかの差になります。
一言で説明できる状態に整えることが、来店につながるサイトの出発点です。現状のサイトがどうなっているか一緒に確認することができます。
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